斬新なコロッケと“焼きとん”をレラで販売
千歳高校BSC(ビジネス・スタディ・クラブ)が千歳産の新ブランド豚を使った商品開発を行い、7月19日には南千歳のアウトレットモール・レラ内で販売支援を行いました。新ブランド豚は、千歳市駒里の大谷(おおや)ファームで飼育されたもの。今年3月から新商品の開発に着手し、農畜産品の加工と販売を行う(有)農研百姓塾(本社・苫小牧)に企画を持ち込み、共同開発で商品化を実現しました。
企画を立てたのは、千歳高校BSC3年の女子生徒5人。ブランド名から新商品の開発まで、すべてのプロデュースを担当しました。商品は、コロッケ1種と“焼きとん”3種が、5度の試作とプレゼンの末に誕生。しかし、ブランド名は当初考え出した名前が、後に宮崎県で使用されていると分かり難航。桜色のきれいな赤身が特徴の豚肉だったことから「駒里金豚」と漢字を並べ、ひょうたんから駒で「くりきんとん」と命名したという苦難の経緯があったといいます。
コロッケは「トンコロック」のネーミングで1個250円で発売。「くりきんとん」を使ったソーセージが丸ごと1本入り、チーズとトマトソースでくるむという高校生ならではの柔軟な発想から生まれたもの。農研百姓塾の鮭川酉一郎(ゆういちろう)さんは「コロッケに串を刺したのが秀逸。ふくよかでボリュームたっぷり贅沢なコロッケは、プレゼン段階で舌を巻く完成度だった」と明かします。
一方、焼きとんは豚バラ肉の可能性をとことん追求。パスタの一種である「ニョッキ」を豚肉で巻いた一品、そして長芋と組み合わせた一品、肉を巻いて肉汁を閉じ込めたネギマ風と、「焼きとんカルビ串」三品が個性豊かに登場です(1串150円)。部長を務める海道春香さんは「食感にこだわった自信作。くりきんとんのお肉本来の味を、新たなコンセプトで引き出せました」と胸を張ります。
販売は、アウトレットモール・レラの北海道新発見ファクトリー野外ブースで。新商品は8月まで土日のみの販売を予定しており、(有)農研百姓塾では「高校生とのコラボは初めて。反響をみながら、今後の展開を考えたい。」と話しています。
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