中学生が社会への意見や未来への希望、日頃抱いている思いや考えなどを発表する「少年の主張」全道大会が9月6日、北海道立道民活動センターかでる2・7(札幌市中央区北2)で開催。恵庭市から出場した数馬灯里さん(恵み野中3年)が道内16人の中から見事最優秀賞に選ばれ、同市初の全道優勝という栄誉を手にしました。9月17日には恵庭市役所を訪れ、原田裕市長に受賞と全国大会出場を報告。作文に込めた思いなどを語りました。数馬さんは「未来に咲く今」と題し、学生時代は勉強が不得意で、周囲に対して反抗的だった兄の成長ぶりを紹介。希望した職種に就けず、配送業界に就職した兄に対して最初は「飽きっぽい性格の兄は、希望職種じゃないと長続きしない」と思っていたが、持ち前のコミュニケーション能力と効率の良い仕事ぶりを発揮。周囲から高く評価され、2つの店舗を任されるようになった。生き生きと働く兄に、数馬さんは「夢や目標を見つけようと焦る気持ちがあったが、兄のように置かれた状況の中でやりがいを見いだせば、自分次第でいくらでも輝くことはできる」「未来だけではなく今を大切に、どう楽しむかを考えている」と文中で語りました。題材について「誰でも反抗期は来るし、社会に出て変わるということも特別な経験ではないと思い、兄を題材にしました」と話し、全国大会出場に対し「発表を通して、同じ悩みを抱えている人を勇気づけたい」と意気込みました。数馬さんは、北海道代表として10月下旬に開催される北海道・東北ブロック審査に出場。上位2名に選出されると、11月24日に東京都で開催される「第46回少年の主張全国大会」で作品を読みあげる機会が与えられます。(2024.10.11)
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