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今の千歳市には海岸はありません。南となりの苫小牧市が太平洋に向き合っています。でも、今から六千年ほど前の縄文時代には千歳に海がありました。
このことは、美々貝塚やスラッジセンター構内にあった美々貝塚北遺跡から知ることができます。ここは苫小牧の海岸から17km奥にありますが、出土する貝や魚は河口や海にすむ種類が主です。またシカなどとともに海の動物トドなどもみられます。千歳の縄文人たちは、野や山だけでなく豊かな海の資源もさかんに利用していたようです。
私たちは今、地球温暖化や北極圏の氷の減少、海水面の上昇というニュースを耳にします。また、雨がちで好天の日が少ない冷夏、大型や勢力の強い台風の増加、かつてない豪雨が各地にもたらす大きな災害などから、大きな気候の変動を身近に感じつつあります。
「写真左」
美々貝塚北遺跡の貝塚断面
(サケのふるさと館「千歳とサケ展」より)
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